★サーフェイスリフトと言われるTバー
一時期日本にもあったTバー、今はほぼなくなってしまいました。
いまだに1人用、2人用とあります。
けど、ヨーロッパ・アメリカでは今だ健在。かなり活用されています。
もともと建設コスト・運営コスト共に低コストなTバー。
実は日本のスキー場の救世主になるかもしれません。
■ランニングコストが抜群
そもそもリフトを多く所有しすぎ、ランニングコスト(メンテナンス)に経営を圧迫されている日本のスキー場。
ヨーロッパではメインのリフトに6人乗りや8人乗りの高速リフトを使用し、脇のコースや初心者コース、競技用のコースなどはTバーにして「割り切る」ということをしているところが多いのです。
■根強い現場の反対
スキー場と話すと、よく聞くのが「Tバーはスノーボーダーが使えない」「初心者が使えない」「お客さんが離れる」「疲れる」などなど。
まぁ確かに、と思うところもありますが、全てが本当でしょうか?
ヨーロッパでももちろんお金があればリフトにします。でも、ランニングコストが安いことはお客さんにもメリットが出せますし、スキー場が長期的に営業していく上で非常に重要です。
僕は、「慣れれば大丈夫」だと思っています。
欧米並みのリフト券の価格にできない日本のスキー場産業の状況を考えると、Tバーをうまく活用してスキー場の経営を上向きにさせることも必要だと思います。
経営視点で考えてみたほうがいいと思います。
■コスト
設置コストはリフトの1/5ぐらいで、3000万円〜1億弱
固定リフトが2億〜4億、6人乗りが8億〜15億前後と考えると、コストは安く、メンテナンスコストがほとんどかからないのも魅力です。
うまく活用することで、スキー場のオペレーションコストを下げることができます。
★ムービングベルト
キッズ、初心者向けで一般的になったムービングベルト
ムービングベルトもここ数年で進化しています。
最近はキッズだけではなく、インバウンドの初心者にも人気に。
今のオススメはキャノピー付き。キャノピーは透明なカバーのことで、お客さんは雪風を避けてのんびり上がっていけます。
これのコストは100mで1500万円ほど(機材代のみ・概算LST社製)
ものは届けるし、設置の仕方も動かし方もLST車の場合フランスから技術者が来ますので、設置や造成は地元の土建屋さんとやればいいと思います。(コスト見える化)
最近は中国製の安いのも乱立していますが、ある程度ちゃんとしたものをお勧めします。